年に数回、回覧板で通販のカタログが回ってくる。
私が会長の時も、この通販カタログの扱いが問題になり、寄付する側である通販会社と寄付されている身体障害者団体での寄付実態について情報開示がないこともあって、任期中の1年間は回覧を取りやめた。
今年は班長。会長から届く回覧板用のコンテンツを、班のみなさまに回覧するという担務がある。
私が会長の時は中止していた通販カタログが、先ほど会長から回ってきた。
カタログを回すか否かの判断は、班長に委ねるとのこと。
改めて、この通販と寄付の扱いについて調べてみた。
カタログの表紙に載っている団体は3つ。
(1)習志野市の身体障害者関連の団体
(2)千葉県の身体障害者関連の団体
(3)通販の業務を担う事業者
まず、通販の業務を担っている(3)は、株式会社である営利企業。
この企業のHPを見ると、令和2年度に約5千万円を「日本身体障害者団体連合会」に寄付しているとのこと。
日本身体障害者団体連合会のHPで、情報公開されている決算資料を見たが、この額に該当する寄付、収入は記載されていない。
で、(3)の連絡先電話番号(カタログに記載)に直接電話で問い合わせてみた。
寄付は、売上げの5%を各道府県の障害者団体に活動費として個別に振り込んでいるとのこと。
千葉県の場合、(2)の千葉県の身体障害者関連の団体と千葉市の身体障害者関連の団体に振り込んでいるそうだ。
千葉市以外の市町村は、前者の千葉県の身体障害者の関連団体から売上げ額に応じて配賦されるとのこと。
で、(2)の団体に電話してみた。
カタログには電話番号が載っていないので、HPに載っていた番号(2つ)にかけたが、平日昼間なのに2つとも留守番電話だった。
何回かかけたが、留守番電話のアナウンスが流れるだけだ。常駐はしていないらしい。
(1)の団体にも電話してみた。
カタログにも電話番号は載っていないし、googleで検索してもヒットしない。
習志野市のHP内に身体障害者関連団体の一覧があり、18団体のうちの1つとして載っていた。
個人の携帯電話番号だったので、少し躊躇したが、かけてみた。
こちらも留守番電話。
習志野市には、市が公開している一覧によれば、障害福祉関連の団体が18ある。
このうちの1つである団体にのみ寄付がされるのだろうか。
結局、具体的な寄付額や使い途は解明できなかった。
障がいを持った人を助けたい、という趣旨は理解できるし、できるかぎり協力したい。
ただ、協力を求めるのであれば、このあたりの情報を積極的に公開すべきだろう。
何にどう使われているかについて、具体的な説明をしないまま、自治会の回覧板のしくみに
乗っかるのは如何なものだろうか。
追伸
カタログの2枚目に注文ハガキが綴じ込まれている。
4枚分あるはずだが、1枚は切り取られている。
回ってくる途中で、どなたかが注文したのだろうと思っていた。
今回、会長から直接回ってきたカタログも、すでに1枚なかった。
③の事業者に問い合わせた時に、一緒に聞いてみた。
注文ハガキのページがすぐ分かるよう、1枚分を予め切り取って発送しているとのこと。
うーん、私には消費者心理を突いたマーケティング戦略に見えるのだが・・・・。